あなたの元に悲劇の王女から招待状が届く。 「私の正体をあばきに来なさい」
君は悲劇の王女の挑戦を受け、小学校に隠された謎を解明できるか!?

2013年11月3日、由良小学校で開催された小・中学生対象イベント・RGRの特集です。 仲間と相談しながら謎を解いていく様子をご覧下さい。



AM 9:00 受付開始

開催場所となった由良小学校は廃校となってしまったので、下見も兼ねて校舎内の大掃除からスタッフみんなで精一杯頑張りました!

そして いよいよ30名のRGR参加者が由良小学校の体育館に集結です。 廃校になった小学校ではありますが、思い出がいっぱい詰まった校舎ですので大事に使わせて頂く為にこのイベントは土足禁止です。 上履きを忘れた子供達にはレンタルシューズを使用していただきました。

今回、A組担任・副担任役としてお世話になりました平岡君と西谷さん。 写真左は あのメールの真相を話す進行役のカッキーと平岡君。

開会式スタート。 RGRの世界に入り込んでもらう為、フェアプレーを心がけてもらう為、進行役のカッキーが声を張って説明中!! 写真右はRGRに参加しない低学年の子供達にニュースポーツを指導してくださるニュースポーツ三銃士の松岡理事・汐見さん・粉川理事。

まずみんなには、総合型クラブ天の架け橋〜rainbow〜が作ったフィクションの世界に入り込んでいただきます。
その世界は小学校の七不思議にまつわる世界です。 七不思議の一つには “演じられなくなった悲劇の王女が未ださまよっている” というものがある…。 過去に、文化祭の劇で王女役する予定だったが何らかのアクシデントで王女を演じれなくなった女子生徒がいたといいますが、その子のことなんでしょうかね…?
さて今回、悲劇の王女からみんなに挑戦状が送られました。 “私の正体をあばきにきなさい。”
みんなにはこれから悲劇の王女が誰なのかという謎に挑戦してもらうのですが、その謎にたどり着くまでにはいくつかの謎を解いてもらわなくてはなりません。 みんなで協力しあって難問を解いていってください。

謎はこれから案内する教室で解いてもらいます。教室の机の上に問題が入った封筒と解答用紙が裏向きにして置いてありますが、スタートのチャイムが鳴るまでは解答用紙を見ないようお願いします。 そういった指示は各クラスに担当の先生がいますから従ってください。
謎解き時間は1時間45分です。 10時からスタートし11時45分までにすべての謎が解ければ解答用紙を裏向きにして、担任の先生の指示に従い教室を出ていただきます。
尚、謎は1問につき10点と得点制になっており、みんなには悲劇の王女の正体をあばくと同時に得点を競っていただきます。
何か質問がある時や時間が知りたい時は担任の先生に聞いてください。 もちろん答えを教えてくれませんが、どうしてもヒントが欲しい場合は各謎につき3つヒントが用意してあるので教えてもらうことができます。 ただし、1つ聞けばマイナス3点、2つ聞けばマイナス6点、3つ聞けばマイナス9点の減点になりますので注意してください。

また、このゲームにはルールがあります。 もしルール違反をすると、それも減点になるので注意してください。
ルールは5つで、1つはハルちゃんの身長に触れない…じゃなくて(笑)、各教室の黒板には寄せ書き等が残っています。それらを消したり、落書きしたりしないように! また各教室に残っている物を壊したりしないようにお願いいたします。
2つめは使用する道具はこちらから支給したもののみとします。もちろん携帯電話の使用もダメです。 支給したスケッチブックは、やぶったり切ったりしても構いませんし、教室を出る際にもち歩いても構いません。
3つめは廊下は走らない! 4つめは謎を解くのに教室を出る必要がある場合、教室から出れるのは各チーム2人までです。 担任の先生の許可をもらってから退室してください。 5つめは土足厳禁。もちろん上履きで外へ出るのも禁止します。
あと、当たり前のことなので注意事項にはあえて入れませんでしたが、スタッフ等へのクレームは一切受け付けません。

それでは10時より、RGR〜教室に隠された謎を解け〜スタートします。 始まりのチャイムは学校に居た頃に聴いた懐かしい鉄琴のメロディーを再現!!



〜 問題 〜

教室に入ると机の上には問題が入った封筒・解答用紙・スケッチブック・筆記用具が置いてあり、筆記用具には鉛筆・消しゴム・定規・はさみ・ボールペンが入ってる。 封筒の中の問題a〜dと問題fはどの順番で解いても良いとしている。


〜 解答 〜

まずは問題a。 aの図を見て50音表が思いつけばGood! で、数字が入ってる箇所を順番に50音表の文字を入れて読んでいくと、“ワタリロウカノトイレ” という答えが出てくる。

さて、この問題のヒントは…
@これは小学生でも知っている表をあらわしています(-3点)。
A表に 『あ』 と 『ん』 を入れる(-6点)。
Bこれは50音表です(-9点)。
次に問題b。 七不思議が書かれたbのカード。 さっぱりワケが分からないなりにとりあえず七不思議が起こる(現れる)だろう場所に行くと6箇所にパズルのパーツのようなものを見つけることができる。 それを組み合わせていくと… “食卓に出す料理の予定表のことを何という?” という問題が現れるので答えは “献立” となる。

さて、bの問題のヒントは…
@それぞれ連想する場所に行ってみよう(-3点)。
Aそれぞれにあったパーツを組合せパズルを完成させよう(-6点)。
Bパーツの左上(しょだすの)と下の真ん中(ことをいう?)が組み込まれる場所を教える(-9点)。

次に問題c。 cの図で右の数字が表してるのは画数。 つまり 『由良小学校』 は “573810” となり、答えとなる。

さて、cの問題のヒントは…
@『一』=1、『二』=2、『大』=3(-3点)。
A『入』の下に“2”、『学』の下に“8”、『式』の下に“6”を入れる(-6点)。
B『工作』 と 『時計』 の下にも “37” と “109”を入れる(-9点)。

真剣になる子供達に、ついヒントを教えたくなってウズウズした先生役のスタッフもいたとか…!? でも先生に教えられるのは時間のみでした!

問題dは問題cの答えの順(5→7→3→8→1→0)に読んでいけば、答えである “つくえのした” が分かります。 つまり机の下に見当たらなかった問題eが隠されていました。

さて、dの問題のヒントは…
@順番につなげましょう(-3点)。
A各問題の答えのどれかがヒントになっています(-6点)。
B問題cの答えがヒントです(-9点)。

机の下に隠されていた問題eの解き方は…
『名前』 の最初= “な”
『校歌』 の終わり= “か”
『5人』 の真ん中= “に”
『会話』 の最後= “わ” となり、答えは “なかにわ” となります。

さて、eの問題のヒントは…
@名前・校歌・5人・会話に 『』 をつける(-3点)。
A漢字を平仮名に変換して考えてみましょう(-6点)。
B『名前』の最初。“な”(-9点)。


問題fはクロスワードになっていますが、『タテ7』 と 『ヨコ1』 の問題が “???” となっています。 この問題は実はどこかに隠されているのですが、今までの解答を見ますと、その全てが別の問題のヒントになっているのに気づきます。
aの解答・渡り廊下は問題bの七不思議の場所の一つを指していました。
cの解答・573810は問題dの読み順になっていました。 dの解答・机の下は問題eの隠してある場所を指しました。
ではeの解答・中庭は…? 実はそこにクロスワードの 『タテ7』 の問題・“独眼流・○○政宗” が隠されています。
ではbの解答・献立は…? 教室に貼られた献立の11月3日のところに『ヨコ1』の問題・“理科の実験。カエルの―” 隠されています。 というわけで、問題fの答えは “カイダン” となります。

さて、fの問題のヒントは…
@『タテ7』 と 『ヨコ1』 は他の問題の解答にヒントがあります(-3点)。
A中庭に行きましょう。献立を見てみましょう。(-6点)。
Bクロスワードの問題を一つ教える(-9点)。

それでは、aからfまでの答えを解答用紙に記入していきましょう。 そして解答用紙のグレーの箇所に当てはまる文字を読んでいきますと、“タテ3ノナカ” となります。 これを見て、クロスワードのタテ3が頭に浮かべば素晴らしい。 そう、タテ3…つまり筆箱の中にあるボールペンの中に最後の問題が隠されているのです。

さて、解答用紙に隠された謎のヒントは…
@クロスワード(-3点)。
A持ち物を探してみましょう(-6点)。
Bボールペンを開けてみましょう(-9点)。

ボールペンの中の芯には紙が巻かれていて、その紙に “悲劇の王女の正体は王女のすぐうしろにいる者 P-457” と書かれている。 この内容を見て、“P457” が何かのページ数だと思えたらGood。 加えて問題fの答え・“カイダン” がヒントになっていると気づけば更にGood。
由良小学校にある階段の一箇所に英語の辞書が置いてあるのだけど、肝心のページはやぶられてない。 実は階段に置いてある英語辞書はフェイク。 しかし、やぶられた次のページ(P459)に “b-5” とヒントが書かれている。

『b』 とは問題bのこと。 その5つめは “絶対見てはいけない本がある” ということで、このヒントは図書室に導いている。 図書室にはいかにも怪しい怪談(かいだん)が置いてあり、その中にやぶられた457ページが入っている。 そのページは英語辞書の 『P』 のページ。 見ていくと… prince(王子)、princess(王女)、principal(校長)…。 つまり、王女のすぐうしろにいる者とは、校長先生のことでは!?

教室を出られるのは1チーム2人まで!! 他の子達はヒントを探しに行った仲間をドキドキしながら待つしかない…(写真左)。 しかし慌てて廊下を走らないようにしないと、監視役のスタッフが目を光らせていますよ!

すべての問題が解けたら解答用紙を裏向きにしよう! その動作を見て担任の先生は謎を解き終えたと判断。 終了時間を確認します(そのタイムが早い順で、1位10点、2位8点、3位6点、4位4点、5位2点が加算)。
参加者には担任の指示に従ってとある場所へ移動してもらうのですが、その場所も地図を見せられるだけ。 右側は鍵がかかってるような図ですが、これは開かずの校長室の隣の部屋(職員室)から校長室に入れることを示しています。
ここはノーヒントで… 2番目に校長室に到着(-2点)、3番目に校長室に到着(-4点)、4番目に校長室に到着(-6点)、最後に校長室に到着(-8点)。 他のチームより少しでも早く校長室を目指せ!

この部屋に悲劇の王女が!? ついにその正体が明らかになる!!

悲劇の王女の正体はやはり…王女のすぐうしろにいる者=校長先生役のホソさんでした。 写真右は最も早く謎を解いたチーム3-D

2番目にゴールしたのはチーム3-B(写真左)。 3番目にゴールしたのはチーム3-C。

4番目にゴールしたのはチーム3-A(写真左)。 最後にゴールしたのは三輪学級でした(何故か写真は2人でした…)。 制限時間ギリギリでも謎が解けたらホッと安堵の表情です。 ただね、まだ答え合わせが残っています。 本当の優勝チームは このあと体育館で発表です!

みんなが体育館に集まって、最終成績の発表です。 そして校長先生役のホソさんから終了証書の授与です。

結局のところ、順位変わらずチーム3-Dが優勝。 おめでとう! ヒントは3つほど聞いたものの、教室退室タイム・校長室にたどり着くタイムで加点を伸ばすゲーム巧者なチームでした。
準優勝はチーム3-Bでした。 チーム3-Bは問題を1つ間違えてしまったのですが、ノーヒント(減点なし)で最後まで頑張った努力賞のチームです!

3位と4位は順位が入れ代わりました。 3位がチーム3-A、4位がチーム3-C。 チーム3-Aは校長室にたどり着くのが遅かったので3位でしたが、謎解きは最高得点でした。
チーム3-Cはゴールのあと担任役のハルちゃんの元に、「先生、最後まで行ったよ♪」 と教室まで戻ってきてハイタッチを交わしたそうで…。 女の子ばっかりの爽やかなチームでした。

チーム3-Eは最下位を恐れぬ可愛らしさ。個性豊かなキャラの集まりでRGRをほのぼのとさせてくれました。

さて、体育館で閉会式を終えると子供たちもスタッフも、由良文化祭の会場となっている里センター(公民館)で昼食。 ここでは参加者だスタッフだという線引きがなくなる いわばノーサイドのひと時。 スタッフによると、「ありがとうございました」 と声かけてくれる子がいたり、宮津から参加してくれた子からも 「楽しかった」 という声が聞けたとのこと。 子ども会の役をされてるお父さんからも声をかけていただいたり、またある大人の方には 「毎週やってほしい」 と嬉しい声をかけていただいたり、みんなにとっても楽しい空間だったのではないかと思います。
このイベントに取り組みながら、最初は廃校になった小学校を最大限使っての謎解きゲーム作りにワクワクもしましたが、由良の方々との接触の中で、とんでもないことに手を出したかなと感じることもありました。 プレッシャーもあったけど刺激的な体験をさせてもらいました。 スタッフのみんなにとっては この約60日、どんな日々だったでしょうか? 本当にお疲れ様でした。