2013年11月3日
『RGR そのD』


RGRの受付け開始時間は午前9時ということで、スタッフは8時半集合。 とはいうものの、教室のチェックもしたい僕は8時頃に由良小学校に入った。

リアル脱出ゲームを体験したことがない僕は、実はこのゲームがどういう雰囲気の中始まるかが分からない。 対象である中学生に対し、問題の難易度は高いのか低いのかそれも不明。 M井君と議論した点でもある。

少し前の “情熱大陸” にリアル脱出ゲームの考案者が登場してたことを麻衣に聞いた。 その人は参加者がのめり込んでいくような空間を作ることを心がけてるという。

その話を聞いた僕はこのRGRで学校のテストの時間のような空間を再現することにした。
スタートの合図はチャイムの音。
机の上に裏向きに置かれた答案用紙。
その答案用紙はチャイムまで見ることができない緊張感。
全ての問題を解けたら答案用紙を引っくり返し、担任の先生の指示にしたがって退室。
退室と同時に得られる開放感をこのゲームの達成感にとすることが、ギリギリまで考えたRGRのオチ。
それがどんな結果になるのか、もうすぐ分かる。


そんな緊張感に包まれていると、「今日は楽しみましょうね」 とハルちゃんが声をかけてくれた。
体育館には沢山の子供たちが集合していた。
体育館シューズも履かずにはしゃぐ子供たちに準備を促してると緊張もへったくれもない。
とにかくここをしっかりまとめ、RGRの世界に入り込ませることが僕の仕事。
あとは担任役のスタッフたちが僕のパスを受け取ってくれると信じて…。

午前10時、ゲームがスタートした。 あとは子供たちがどう僕たちの考えた謎を解いていくのか見守るしかない。

ヒントをいらないと頑張る姿。 出た答えを更に変換しようと必要以上に頭を悩ましたり、答えが出てるのに気づいてないチームもあった。
教室の外に出られるのは2名までというルールにしばられて、謎が解けたのに仲間が帰ってこないから教室で苛立つ姿。 僕らが考えた謎のトラップにまんまとひっかり、「ハプニング発生!」 と大騒ぎする可愛らしい姿。 そんな姿を間近で見ている担任の先生役のスタッフたちはヒントが言いたくてムズムズしたり、一緒に喜んだり、本当に楽しい空間を体験できたのではないでしょうか…。


結果、15分ほど予定より時間延長したものの、終了時間となる正午には全チームが教室を脱出し、ゴールである校長室になだれ込んだ。

3年A組はヒント少なめで全ての問題を解き、答案用紙の採点は最高得点だったが、答案用紙を裏向け教室を出たのが3位。 更に校長室にたどり着く時順位を落とし4位で加点が少なかった。

3年B組はノーヒントで問題を全て解いた努力賞のチーム。 教室を出て校長室を出たのも2位だったが、最後の問題を間違え10点ひかれたのが響いたな。


3年C組は女の子ばっかりで楽しそうに問題を解いてくれました。 ゴールのあと担任役のハルちゃんの元に、「先生、最後まで行ったよ♪」 と教室まで戻ってきてハイタッチを交わしたそうで、ハルちゃんはとても嬉しかったそです。

3年D組はC組と対照的。担任の先生との交流は少ないめだけど、マイペースでどんどん問題を解いていき、ヒントも3つほど聞いたぐらいで要領良く、気づけば1番最初に退出。校長室にも一番乗りで加点20点というゲーム巧者なチームでした。

3年E組は最下位を恐れぬ可愛らしさ。個性豊かなキャラの集まりでRGRをほのぼのとさせてくれました。

まったく色の違う5つのクラス、計30名の子供たちが、僕たちの作った謎を100%楽しんでくれたことで、RGRは最高の盛り上がりを見せ終了したのでした。





Copyright (C) sogo club rainbow. All Rights Reserved.